祈りのライン 第二巻 もう一つの祈りのライン 第八話
〜祈りから琉球王国を読み解く〜
第七話では、玉城城から斎場御嶽、そして久高島へと続く祈りのラインを辿りました。
その旅を終えた後、私が次に向かったのは今帰仁でした。
きっかけは、与那国島の本家で見せていただいた家系図です。
そこには「天底」という名字が記されていました。
与那国島のマチリ(神事)で叔母から、その名字は今帰仁の天底にルーツがあるかもしれない、という話を聞きました。
叔母も実際に、今帰仁の天底を訪ねたそうです。
そこで女性の気配を感じ、一緒にいた感覚の良い人たちからも「女性がいる」と言われたと話してくれました。
そして最後に、叔母は静かにこう話しました。
「私がルーツを辿るのはここまで。」
その言葉が、ずっと心に残りました。
諦めたのではなく、私の役目はここまでだと感じている——叔母の話し方から、そんな気がしました。
本当に繋がっているのかは分かりません。
それでも、一度その土地に私自身の足で立ってみたい。
そう思い、私は今帰仁へ向かいました。
最初に向かったのは、天底御先龍宮底神でした。
拝所で手を合わせ、静かに目を閉じました。
すると、女性の気配を感じました。
そして、お酒の香りが漂ってきました。
次に、甘い香りもしてきました。
一緒にいた人も、お酒の香りを感じていました。
その場を後にし、私はアミスガーへ向かい、そこでも手を合わせました。
その時、今帰仁城で見た枯れない水のことを思い出しました。
今帰仁城……
今帰仁にも、海へ向かって伸びる祈りのラインが……。
今帰仁城。
天底御先龍宮底神。
そして運天港。
そのラインをさらに辿ると、与那国島があります。
与那国島の本家には、今も普天間宮の香炉が受け継がれています。
普天間宮。
今帰仁。
与那国島。
私の中で、それぞれの場所が一本の線として重なっていきました。
その先には……
海……
道……
私は、与那国島に伝わる普天間宮の香炉を、もう一度見つめてみようと思いました。
旅は、まだ始まったばかりです。
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旅の始まりとなる第一巻も、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。



なきじんでしたっけ。
天底は、「てんてい」ですか?